第2回ガイナーレミーティングを開催しました
8月26日(月)まなびタウンとうはく研修室にて、「第2回ガイナーレミーティング」を開催いたしました。約50名のファン・サポーターの皆様にお越しいただきました。事前募集のご意見・ご質問、当日会場でいただいたご意見・ご質問に対してご説明をさせていただき、活発な意見交換の場となりましたことをご報告させていただきます。
以下、議事録を掲載いたしますので、ご覧ください。
■ 出席者
株式会社SC鳥取 代表取締役 塚野 真樹
株式会社SC鳥取 統括部長 夏野 慎介
株式会社SC鳥取 強化部長 前田 浩二
株式会社SC鳥取 育成部長 野口 功
株式会社SC鳥取 事業本部長 坂本 健一
株式会社SC鳥取 スタッフ(試合運営担当、広報担当)
■ 代表取締役 塚野挨拶
皆さん、こんばんは。平日の夜にも関わらず多数お集まりいただき、ありがとうございます。本日はガイナーレミーティングということで、事前に質問をいただいております。各部長が参っておりますし、私(代表取締役)もおりますので、皆様からのご意見に精一杯真摯にお答えさせていただきたいと思っております。何卒よろしくお願いいたします。
■ 質疑応答(事前質問)
1. トップチームについて
(1)怪我人が多いが、原因と対策をどう考えているか。(回答:前田)
強化の方としまして外的要因と内的要因の2つ原因があると考えています。外的要因としますと、環境(グラウンド、トレーニング方法)の部分ですし、内容的要因ですと心理的な部分(ストレス、不安、期待)だと思います。心と体のバランスが崩れた時に発生しやすい状況です。そこで、全て解決するものではないと思いますが、具体的な対策としましては、トレーニングの集合時間等を改善してウォーミングアップとクーリングダウンをしっかりと行うこと、練習後にプロテインを飲むことに取り組んでおります。現状をしっかりと捉えて、前向きな状況にしていくことが強化の仕事だと思いますので、しっかりと取り組んでいきたいと思います。
(2)練習場の確保を含めたトレーニングの計画について(回答:前田)
練習場に関しては一つの課題だと思っておりますが、逆に恵まれた環境であるとも思っております。しっかりとした天然芝のグラウンドが用意されておりますし、市民県民の皆様のお力添えによって週2回または3回新設された若葉台スポーツセンターを中心に行っております。今後としましては、クラブライセンスの要件もございますので、最低週3回もしくは専用になりうるためにも、チームの結果も踏まえまして、官民の方々のご支援をいただきたいと思っております。強化としましても、一つの今後取り組んでいかなければならない課題だと思っております。
(3)監督交代の理由と経緯(回答:塚野)
監督交代の理由と経緯ということで、多くのご意見・ご質問をいただいております。簡単にご紹介いたしますと、「Jリーグ監督未経験者の方に監督になっていただいて失敗しているのではないか」「小村前監督は山陰の出身であり、過去に鳥取でプレーしていたので、ガイナーレ鳥取の顔になってもらいたいという意図があったのではないか」「頻繁に監督が変わり、クラブの特徴がなくなってしまうのではないか」「監督を信じて数年間任せることも必要ではないか」というようなご質問・ご意見をいただいております。それぞれのご質問・ご意見は、私なりにもその通りだなという部分もあります。そのご質問・ご意見に対して、それは違うという思いは正直ございません。数年間監督を任せる必要はある、長くチームを見てもらったほうが良いという考えも当然持っております。チームに縁のある人物ということも重々わかっております。しかしながら、解任の理由としましては、お伝えしております通り「成績不振」ということで、決断は最終的には私がしました。その時期は、発表させていただいた直前(カターレ富山戦後)が決定のタイミングでございます。何にしても、クラブを残留に向かわせるという意味で、小村監督を解任する必要があると私が判断したところです。それ以外の詳細につきましては、これ以上お答えできませんので「成績不振」ということでお答えとさせていただきます。
(4)来期以降の監督について(回答:塚野)
来季以降の監督についてということで、現在前田強化部長に監督を兼任していただいております。現時点で来季の監督についてはまったくの白紙の状態でございます。まず、目先になってしまいますが、とにかく残留を目指して1試合1試合皆様のお力もお借りして戦っていくということに邁進したいと思っております。
(5)トレーニングゲーム時の選手移動について(回答:前田)
事前に選手会と話をしまして、県内の移動に関しては原則自家用車で移動してもらう、通勤の一環という位置づけにしております。ガソリン代等につきましては、支給をしております。選手会と話をした上で、移動に関してはそのような現状です。
(6)中期的なビジョンについて(回答:前田)
今年の1月の出陣式でもお話させていただきましたが、今年1年で鳥取の環境、現状を含め、未来に向けてどのようなスタイルが良いのか、ビジョンを描くべきかというための情報を集めるとお話させていただきました。クラブと現在も話を進めている最中で、具体的な構想を練っている状態です。環境変動(J1ライセンス、秋春制)も含めてプランを練っている状態でございます。3~4年のビジョンでいきますと、現実的にはJ2で安定した力を構築するということになると思います。
2. クラブライセンスについて
(1)J1クラブライセンス取得の目処について(回答:坂本)
弊クラブにおきましても、本年6月に2014シーズンクラブライセンス申請を行いました。そもそもですが、クラブライセンスの申請に「J1申請」「J2申請」の区分けはなく、全クラブが同一の申請を行います。それを元に審査機関が「J1ライセンスの交付」「J2ライセンスの交付」「不交付」を決定するものであります。質問にあります、あるJ2クラブの発表は「J1クラブライセンスを満たす申請とはなりませんでした」という発表でございました。弊クラブはどうかといいますと、昨年同様ですが、スタジアムの観客数がJ1ライセンス基準である15,000人に満たないため、交付決定がされた場合は「J2ライセンス」となる見込みでございます。J1ライセンス取得に対しての未充足点はスタジアム観客数でございます。ホームスタジアムとしておりますとりぎんバードスタジアムの入場可能数は11,967人でJ1基準の15,000人を満たしていないことがJ1ライセンスを付与されない大きな理由です。改善策いわゆる観客席の増設につきましては、スタジアム保有者であります鳥取市と現在協議中でございます。
3. 試合運営、観客動員数について
(1)試合会場への医師・看護師配備の方法について(回答:坂本)
現在、弊クラブでは、Jリーグ規約第33条に基づき、試合開催時におきましては医師に待機していただいております。これは、鳥取県東部医師会に依頼しているものですが、医師につきましては特に契約行為に基づいているものではございません。医師会、Jリーグともに契約行為の必要性はないということで弊クラブとしましては「派遣依頼書」を提出してご派遣いただいております。看護士につきましては、規約上必要とされるのは医師だけではございますが、万が一に備え待機していただいております。これは、ボランティアでやっていただいており、契約行為及び報酬等も発生しておりません。認識の相違がございましたらぜひご指導を頂戴できればと思います。
(2)観客動員も含め運営面での総括(回答:坂本)
ご質問についてもう少し詳細をご説明させていただきます。「観客数は増えているが、無料券配布による効果が大きいと思います。無料券を除いて考えている場合の評価を教えてほしい」というご質問です。
ここまでの総括ですが、観客数については、昨日の長崎戦を終え、現在4,313人で昨年比1,180人増加しております。これも皆様のおかげと本当に感謝しております。ありがとうございます。増加の要因についてですが、ご指摘のとおり、無料券の配布も増加要因のひとつとなっているのは確かでございます。結論としましては「これでよし」と私は評価しております。
動員を考えるにあたって、重要な要素は「観客数」と「チケット売上」だと考えております。観客数だけ伸ばそうと思えば、とりあえず無料券を配れば当面の増加は見込めると思います。ただし、これでは一時的に観客数は増加してもチケットの売上は伸びず経営上はよろしくありません。
今シーズン実施しております無料券の配布は、昨シーズンから今シーズン始めまでのデータに基づき、チケットの売上と観客数の両方が伴って伸びる損益分岐点のような無料券の配布ラインを分析し、その範疇で実施しております。
招待券を除いた場合はどうかという質問ですが、具体的な数値を申し上げますと、昨年の平均観客数は3,133人、招待券を除くと2,374人となります。今シーズンは、ガンバ大阪戦を除いて考え、富山戦までのデータですと、平均で3,968人、招待券を除くと2,550人となっております。招待券を除く観客数も増えておりますが、1試合あたりのチケット売上額も前年の平均と比べ25%アップしております。その他観客数が増加しますとG‘s deli、グッズの売上も増加しますし、なにより4,000人入ったスタンドは、これは主観ですが、盛り上がり、一体感がかなり向上すると思いますし、実際そう感じております。初めて来たお客様がこんなスタジアムを見て、感じてまた行きたいなと思っていただけるような、たいへんいい雰囲気ができて、売上も増加している現状をふまえますと、これまでの集客策はいまのところうまくいっているのではないかと思っております。
ただし、招待券の配布はともすれば一時的な増加で終わってしまいますので、平行して地道な取り組みは続けていき、またスタジアムでは我々スタッフがもっとホスピタリティをもってお迎えし、気持ちよく帰っていただくことを心がけていかないといけないこと念頭においております。
実施しております集客策は招待券だけではございません。前回のミーティングでお話しましたように県庁等でのチラシ配布、企業営業などの全社員営業、また地域ボランティア活動やお祭り等イベントへの積極参加することにより市民の皆様との連帯感をつくり、復活!公園遊びなどでは子どもたちとのふれあいにも注力して参っております。また、広報においては、イベント等と連動させ、メディアの方にとりあげていただけるように注力し、チラシにつきましてもスポンサー企業様とのコラボ等実施しまして、経費削減もしながら効率よく実施するようにしております。ただし、改善すべき点もあり、さきほど述べましたとおり各種イベントに参加する機会が増えておりますが、イベント専門のスタッフがいるわけではなく、限られた人員の中でイベント、公園遊びを実施していこうとするとどうしても通常の業務が疎かになりがちでございます。イベントへの参加を重視するあまり、本来の業務が疎かになってしまっては本末転倒ですので、これについては効率よく実施できるようもっと配慮していきたいと考えております。
4. 営業について
(1)[ご提案]スポンサーの協賛金額・協賛特典のホームページへの公開をしてはどうか(回答:坂本)
ご提案いただき、ありがとうございます。開示することによるメリットも多々あろうかと思いますが、デメリットも考慮しながら検討させていただきます。
(2)芳名帳の未回収について(回答:坂本)
この件につきましては、こちらの不手際でご迷惑をおかけし誠に申し訳ございませんでした。営業責任者である私の管理不足に起因するものでございますので、再発することにないよう徹底してまいります。ご指摘いただきまして、ありがとうございました。
5. 広報について
(1)ホームページの選手プロフィール更新遅延(回答:坂本)
選手プロフィールですが、できる限り迅速な更新を心がけておりますが、写真撮影のスケジュール等の関係で時間がかかってしまう時もあり、更新が遅れご迷惑をおかけしております。もちろんサポーターの方、閲覧される方のため日々努力はしておりますが、こういうことの積み重ねが信用失墜を招いていくものと危惧しておりますので、どんな理由であれ言い訳なしで頑張るしかないと思います。
(2)ファン・サポーターから寄せられる応援メッセージ等の選手への伝達について(回答:坂本)
選手への応援メッセージですが、いただいているメッセージを別途選手へ送付するのではなく、選手自身もモバイルに登録して同じ画面でメッセージを見るようにしております。
この方法を良いかどうかという部分は議論の余地があると思いますので、改善を図っていきたいです。
(3)ガイナーレモバイルへのメディアスケジュール掲載(回答:坂本)
モバイルのメディアのスケジュールについても大変更新が遅れており、もしくはしていないという状況でございますので、大変申し訳ないと思っております。頑張って迅速に対応できるようにしてまいりたいと思います。
(4)TRGヴィッセル神戸戦の開始時刻変更理由の未掲載について(回答:坂本)
当日の開始時間変更でご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。練習試合当日、米子地方において午後14時頃からかなり激しい降雨があり、ヴィッセル神戸さんと協議した結果、選手コンディションを考慮して、試合開始時間を早め、また万が一のときのお客様の安全を考え、観戦をメインスタンドのみとさせていただきました。理由は激しい降雨のためでしたが、当日のホームページ上のお知らせに理由を記載していなかったことは配慮が不足していたと思います。
6. グッズ販売、商品開発について
(1)グッズのオンラインショップ販売について(回答:坂本)
スタジアムで販売しているグッズを遅れてもよいのでオンラインショップでも販売していただきたいとご意見を頂戴しております。原則、ホームゲーム会場での販売を優先しておりますが、基本的には順次オンラインでも販売しております。今後はオンライン限定商品等も考えていきたいと思っております。
(2)売切商品のオンラインショップ一覧からの削除(回答:坂本)
ごもっともでございます。できるかぎり迅速な対応を心がけてまいります。
(3)[ご提案]サポーターの意見を取り入れた商品開発(回答:坂本)
シーズン中に1~2回程度ホームゲーム会場にてアンケートは実施させていただいております。G’s deliのアンケートと一緒に実施させていただきましたので、お気づきになられていない方もいらっしゃるかもしれませんが、その中で具体的に商品化してほしい商品という項目を聞かせていただいております。グッズについては、我々だけで考えるのではなく、皆様からの意見も広く頂戴してより良い物を作っていきたいと考えておりますので、今後もそのような場をもっと設けていきたいと思います。
7. アカデミーについて
(1)[ご提案]下部組織の練習、練習試合等のHPへの掲載(回答:野口)
下部組織のトレーニングの日程等をHPに掲載することで、関心をもっている子どもたちに状況を伝えられるのではないかとご提案をいただきました。今季よりHPのニュースに「アカデミー」というタグを設けて、公式戦については結果を掲載するようにしております。ただし、練習につきましてはU-18が30名、U-15が40名で各2チームずつに分かれておりまして、トレーニング及びトレーニングマッチについて頻繁にスケジュールが変わりますので、現状では詳細を掲載していくということは難しいと考えております。公式戦結果については、今後も掲載していきますので、ぜひとも応援いただきますようお願いいたします。
(2)ユースチームのセレクション状況(回答:野口)
例年9月下旬から10月上旬に実施しております。今年も10月初旬に行う予定にしております。
(3)トレーニング・試合結果の状況について(回答:野口)
U-18ではユース年代のトップレベルを目指して活動をしておりますが、米子北高になかなか勝つに至らない状況が続いております。今年もトレーニングゲームで4対4、先に行われていた天皇杯決勝大会予選で惜しくも2対3で負けております。まだ勝ち切れない状況ではありますが、8月に開催されたクラブユース全国大会におきましては、2年連続で出場し、予選リーグで敗退しましたが、ガンバ大阪ユースに対しても自分達のサッカーをやり切り、0対0という結果でした。試合を通しましても成長がみられ、順調にトップチーム昇格を目指してチームが強化されております。
(4)トップチームへの昇格について(回答:野口)
U-18は今季で6季目になります。1期生の西尾君がトップ昇格を果たしましたが、今年は今のところ昇格が決定している選手はまだおりません。3年生で1名、1・2年生の中にもトップチームの練習に参加した子もいます。それから、現在U-16 Jリーグ選抜韓国合宿を行っておりますが、FCカミノ出身の磯江君がJリーグ選抜に選ばれ、合宿に参加しております。磯江君も非常に楽しみな選手の一人です。良い意味で注目を浴びて、叱咤激励もいただきながら鍛えていきたいと思っております。現在の活動の中心は1・2年生です。先のクラブユースでも先発の内10~11名で1・2年生が占める状態になっておりますので、今後が楽しみなところです。
8. 組織体制について
(1)書類送検された件に対する責任について(回答:塚野)
先般7月上旬に大変皆様にご心配とお騒がせし、私共の力のなさから書類送検されることになり、本当に反省をしなければならないと思っております。サポーター皆様にこの件で直接お話しをさせていただくことがありませんでしたので、この場をお借りしまして改めてお詫び申し上げます。本当にお騒がせして、ご迷惑をおかけして、ご心配をおかけして本当に申し訳ございませんでした。
この事案についてですが、現在も取調べ中でございますので、本当に申し訳ございませんが詳細についてはご説明できない状態ではございますが、事件の根底には会社組織として様々なチェック機能が働いていなかったということは、紛れも無い事実でございます。これについて責任は代表取締役である私にございますので、事件は調査中ではありますが、私の責任は大きいと思っております。自身の処分については直近で9月に取締役会が行われますので、その場に私自身の処分について諮ります。そこでの決定事項は皆様にお知らせさせていただきます。
(2)起訴手続きの進捗について(回答:夏野)
書類送検を受けて検察での事情調査が行われました。ただ、この件に関して起訴なのか、略式起訴なのか、不起訴なのか、まだ何も判断が下されておりません。今は身を委ねているということしか、今の段階ではお答えできません。現在は、同じ過ちを繰り返さないように、何かあれば弁護士に相談しながら、リーガルチェックをかけながら日々行動をしているところでございます。
(3)Jリーグからの調査、指導、制裁の有無について(回答:夏野)
Jリーグには報告済みでございます。塚野自らJリーグの方に出向いて報告をいたしております。起訴なのか、不起訴なのかまだわかりませんので、結果が出てから当方よりJリーグに顛末書を提出させていただこうと考えております。
制裁についてのご質問ですが、起訴された場合は裁判になる場合、ならない場合もございますし、不起訴であれば何もないということですので、制裁があるか否かはJリーグから何も通達はきておりません。弊社としましても、お答えすることが難しい状態です。
(4)有罪になった場合の制裁内容について(回答:夏野)
こちらも同様の答えになりますが、起訴されるかどうか決まっていないので、現段階でお答えは控えさせていただきます。
(5)制裁を受けた場合の対策(回答:夏野)
制裁があるのか否かわからない状況で、その影響を計測するのは現段階では難しいところですが、現段階でスポンサー、株主様、行政機関等の様々な方から、撤退するもしくは、縁を切るというお話は一切ございません。逆にこれに負けずに頑張ってくれと励ましのお言葉を頂戴しております。
(6)日本海新聞へ警察資料提供を依頼した担当者への処分(回答:塚野)
書類送検された件に関連して、新日本海新聞社様にご迷惑をおかけしたという案件につきましてご質問をいただいております。
書類の扱いを巡ってのことですが、私共としては書類の扱いについての知識は、その時点ではまったくございませんでした。今にして思えば、もっと細心の注意を払うべきであったと大いに反省しております。新日本海新聞社様には大変ご迷惑をおかけいたしましたので、私が直接謝罪をさせていただいたところです。
皆様にご迷惑をおかけしたことは間違いありませんので、二度とあってはならないよう様々なことを勉強して、今後決して同様のことがないように努めてまいりたいと思います。
(7)2013年7月末までの半期決算について(回答:夏野)
半期決算の公表はしておりませんが、7月末までの決算で試算表段階では黒字でございます。ただ、財務の脆弱な会社でございますので、まだまだ予断を許さない状況であると思っています。今後も日々の営業努力を重ねていこうと思っておりますので、皆様ご協力のほどよろしくお願いいたします。
■ 質疑応答(会場受付)
Q.成績についてだが、春から考えると天から地のような状況になってしまい、本当に残念だ。もうお尻に火がついたような状況にも関わらず、出ている選手からは覇気がなく、まるで戦っているようには見えない。今の限られた選手で人数の中で、残り11試合を選手補強など何らかの打開策を持って臨もうとしているのか伺いたい。
A. ご指摘、ご意見ありがとうございます。現状ですと補強はこのまませずにいきます。皆さまがグラウンドのピッチ上で「躍動感がない、元気がない」と受け止めていらっしゃるのは「私達」というふうに受け止めております。この3試合、私が預かりまして、栃木戦、ガンバ戦の30分まではそれまでよりもエネルギッシュな戦いを繰り広げたと選手を評価しています。ただやはり、結果がすべての状況ですので、1-7、0-3のスコアはお恥ずかしい結果だと思っています。そこも含めまして現状をしっかりと捉えておりますので、少しお時間をいただきたいと考えております。
それは、具体的に言いますと「今、走れない」。この数試合、戦術を持ったとしても落とし込めない状況になっております。これをしっかりと捉えた上で、次の試合については対策を練っております。一瞬の勝ちというのはまぐれにしか過ぎませんので、ここをしっかりと皆さんのご意見を頂戴しまして、選手の取り組みに関しましては、明日の練習からスケジュールも変わってきますし、取り組む内容も具体的に変わってきます。私も覚悟を持って現場に立っておりますので、今のところは信じていただきたいと、皆さんと共に一丸となって戦っていきたいと考えております。(回答:前田)
Q.(書類送検の件について)先ほど謝罪されましたが、やっと謝罪してもらったかなと思ってほっとしている。サッカークラブは毎日観られているという自覚をもって、社内でしっかりとしてほしい。もし、社内で何か不祥事が起こった時に罰則規定を設けているか教えてほしい。
A. ご指摘、ありがとうございます。罰則規定に関しましては、当社の就業規則、罰則、懲戒規定を設けております。何かあった際にはそれに準じて処罰をさせていただくつもりでございます。(回答:夏野)
Q.僕たちは、毎回毎回勝とうが負けようが一生懸命声を出しに行っている。ただ、応援していればいいだけではなく、勝たせようという気持ちもあるし、試合をスタジアムで楽しみたいと思っている。しかし、Jリーグに上がってから、サポーターに対して何も言わずに応援していろという風にしか見えず、かなり「ないがしろ」にされている。サポーターのことをどのように思っているか聞かせてほしい。
A. (質問者の方の)普段、お顔を拝見いたしますし、先般も米子であったガイナーレ応援書展など様々な場面でご協力というか、チームにエネルギーをいただいているというのは私個人としては思っているつもりでございます。ただ、私もそうかもしれませんが、クラブ全体としてみれば、今おっしゃいました「ないがしろにしている」という印象をお持ちであるということは事実ですので、私1人ではなくてクラブの人間が「ないがしろにされている」と感じていらっしゃる方がおられるよと、それはたまにいらっしゃる方ではなくていつもいらっしゃっている方ですよということを、再度徹底して共有してまいります。本当にそのような感情になられているということで、私もショックですし、とにかくしっかりやっていきたいと思いますので引き続き、よろしくお願いします。(回答:塚野)
Q. 去年も残念ながら残留争い、今年も何試合か見ていたら、これはやばいぞと感じている。選手だけの問題ではなく、社長や幹部の方からも「絶対残留するぞ」という言葉を聞きたい。
A. ありがとうございます。今のお言葉のとおり、絶対残留は私の義務でもあります。今日お越しいただいた方、来られていない方々の気持ちも含め、ガイナーレ鳥取に携わるすべての方に喜んでいただけるのは、まず今年に関しましては絶対J2残留というところです。これをしっかり第一義務として、決死の覚悟でやってまいりますので、お力添え、よろしくお願いいたします。(回答:前田)
A. 絶対に残留しますので、引き続き、お力添え、よろしくお願いいたします。(回答:塚野)
Q.野人スタジアムについてだが、今年はJリーグの公式戦が開催できなかった。Jリーグから指摘された改善点、そこを改善して公式戦ができるための改修費についてどの程度見積もっているか教えてほしい。
A. チュウブYAJINスタジアムの公式戦開催ですが、ほかのクラブでも基準を満たしてないところもあるのですが、この場合は通常使っているスタジアムがやむをえない理由、例えば急にものすごく芝が傷んでしまったとか、そういう場合のやむをえない時に消極的な許可ですけれども使うことが可能となります。
我々としては基準を満たしたいと考えていますが、Jリーグから指摘された改善点は、大きく分けると3つでございます。それは、諸室と客席とナイター照明です。概算ですが、全てを整えると最低でも6億円程度が必要になると思います。これを一時には正直厳しいですが、具体的にしていくために諸室と客席から何とかしたいと思っています。基準を満たすということは時間がかかると思いますが、真剣に取り組んでまいります。(回答:塚野)
Q. スタジアムに目安箱が置いてあるが、活用されているか教えてほしい。目安箱に入っているものに対してHP上で答えを出すとかあれば、普段からサポーターや観客の意見を吸い上げられると思うので、今後どのように活用していくか教えてほしい。
A. 目安箱でいただいたご意見ですけれども、現在は全社員に展開をして内容については共有をしております。それで改善を図っていってはおりますが、今後は可視化したいと考えております。それがHP上になるのか、もしくはイオンさんのようにホームゲームの会場での掲示にするかというのはまだ決めかねていますが、いずれにせよ可視化をしたいと思います。(回答:坂本)
Q. 昨日の試合の後、ゴール裏からブーイングが起こったが、それに対して、試合後の監督のコメントも選手のコメントも応えてもらった気がしない。試合直後で監督も選手もいっぱいいっぱいだと思うが、私達の気持ちに応えてもらえる唯一の場だと思うので、そこを考慮してコメントしてもらいたい。昨日は聞けなかったので、ブーイングに対して、どう感じられたのかを聞かせてほしい。
A. ご指摘、ありがとうございます。私もこのクラブにこの年に入りまして、数多く敗戦を見ております。例えば、前期の山形戦の敗戦であり、そういったゲームの中でも、とても温かく見守っていただき、ご声援をいただいております。その中でこの数試合、特に前期の4連敗のところから、その後も引き分け、負けと続いておりまして、昨日のゲームのところは皆さま、大きなストレスと言いますか、感情がすごくひしひしと伝わったと私は思っております。
とても厳粛に受け止めておりまして、最後のマスコミの前に出たコメントに関しましては、私の力足らずと言いますか、この昨日のブーイングをまた糧としまして、明日以降のトレーニングに反映したいというふうに強く思っております。
残り11試合となりましたけれども、本当に1試合1試合大切に、その前の練習の日々、1日1日強い気持ちで進んでまいりたいと思います。決してメディアを通じて、出すコメントが軽率というふうに私は思っておりませんので、その点に関しては今後、注意しまして、しっかりとした対応を取らせて選手を引っ張っていきたいというふうに考えております。(回答:前田)
■ 代表取締役 塚野挨拶
本当に、皆さんの貴重なご意見というか思いのこもったお言葉をいただきまして、本当にありがとうございます。いろいろ、お詫びごとばかりですとか、至らない点を認めてまた頑張りますというようなことばかり申し上げて非常に恐縮なのですが、大きく2つ、ガイナーレにかかわる皆さん、気持ちを持ってみてくださっているということのありがたみと、併せて責任とを本日改めて感じました。萎縮ではなくて、襟を正して力いっぱい頑張っていかないといけないなと思います。併せて、勝負事もございます。勝った負けたでないよと言ってくださる方もありましたが、やはり結果も出さねばなりません。必ず残留させるということで臨みますので、引き続き、変わらぬお力添えをいただければと思います。
なかなか、きちんとしたお答えになったかどうか、不安な部分もありますが、予定ではシーズン前にお話しした通り、年3回開催予定ですので、次回の時期はまた相談させていただきますが、次回も忌憚ないご意見ならびにご指摘をいただければと思います。またこのミーティングだけでなく、普段からも色々なご指摘をいただければと思います。本当に私のようなものが代表をしており、まだまだ力の足らないクラブではありますが、一生懸命頑張りますので、何卒引き続き、ガイナーレ鳥取をよろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。