チュウブYAJINスタジアムにおける公式戦開催について
2月28日(木)県立体育館研修室にて、チュウブYAJINスタジアムにおける公式戦開催に関する記者会見を行いました。
会見では、塚野真樹代表取締役より、チュウブYAJINスタジアムの現状報告とJリーグ公式戦開催に向けて状況についてご報告をさせていただきました。
■チュウブYAJINスタジアムの建設趣旨及び現状報告
初めに、「野人続々!プロジェクト」と銘打って、県民・市民の皆様、企業・団体の皆様から絶大なご支援ご協力を賜り、昨年12月に施設の竣工を迎えることが出来ました。ご支援ご協力に対し改めて感謝申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。
1.ユース年代(中高生)の公式戦開催
「野人続々!プロジェクト」として、次世代の“野人”を育てていくことを大きな柱としております。ユース年代(中高生)の公式戦を市民の皆様に見守っていただきながら、次世代を育てて行きたいということで、2013年4月以降からユース年代の公式戦を年間80試合程度行う予定になっております。具体的には、中国5県の強豪チームが集まるプリンスリーグの開催を予定しており、鳥取県内の該当チームである米子北高校のホームゲームを開催いたします。併せて高校生の県リーグも開催を予定しております。また、中学生年代では、ガイナーレ鳥取U-15も参戦しているプログレスリーグやサザンクロスリーグなど中国5県が集まる公式戦も行います。その他、各種年代毎でサッカー協会主催大会を開催する予定にしています。西部地区には、今までスタンド付きはもちろん整備されたグラウンドが数少なかったので、拠点として有効に活用していただき、地元の方々が見守る中で、子どもたちが頑張り成長していける環境を目指したいと思っております。
また、先日、ネーミングライツパートナーを発表させていただきましたが、「養和会YAJINフィールド(多目的広場)」では、主に小学生(4種)の試合を多数開催して参ります。約15,000㎡の広場には、子供用のピッチが3面作れます。芝生の管理上の問題もあって、1面あたり1日4試合が限度となっておりますが、3面ありますので、1日12試合。これを1年間で換算していきますと年間300試合ほどご利用いただけます。今までは土のグラウンドで開催していたものを環境の良い所で行えるように整備をしていきたいと思っております。指導者の皆様からの期待も大きいので、芝生をしっかりと管理していきたいと思います。併せて、多くの地域の皆様にユース年代の公式戦を観に来ていただきたいと思っておりますので、告知など集客を図っていきたいと考えております。
2.ガイナーレ鳥取トップチームのトレーニングゲーム開催や公式戦開催
段階的に整備をして、街の晴れ舞台となるようスタジアムを目指しております。昨年の完成記念試合「YAJINオールスターズvsガイナーレ鳥取」には4,344名の方にご来場いただきました。また、先日4泊5日の米子キャンプを始めて行い、キャンプ最終日のガンバ大阪とのトレーニングゲームには、6,327名の方にお集まりいただきました。西部でトップチームを観て頂ける機会を作れたことは、クラブとしても非常に嬉しいことですし、公式戦が開催できるように引き続き頑張っていきたいと思っております。
3.地域住民のスポーツライフの場、憩いの場
当初より、クラブハウスでは飲食もできるような設計にしております。地域の皆様の憩いの場となるようなサービスを提供していきたいと思っております。本格稼働は今春となっており、現在、急ピッチで準備を進めております。また、サッカー以外の部分では、養和会YAJINフィールドを中心に、グランドゴルフ協会様の主催大会を年間20回程度開催することが決まっております。グランドゴルフ協会様は登録者数が非常に増えていて、県西部地区の大きな大会は、今までは土のグラウンドでやっておられたようでしたが、天然芝のグラウンドでやりたいというご意向もありましたので、たくさん方にお越しいただき、楽しんでいただきたいと思っております。一つの大会に500〜1,000名近くの方が参加されると聞いております。平日はシニアの皆様のグランドゴルフが行われ、週末は子どもたちのサッカーの試合が開催され、常にスタジアムが賑やかになればと考えております。
■ Jリーグ公式戦開催について
1月にホームタウンの自治体様(鳥取県・鳥取市・倉吉市・米子市・境港市)、それから都道府県サッカー協会である鳥取県サッカー協会様とクラブとでチュウブYAJINスタジアムでJリーグ公式戦の開催を認めて下さいという要望書を提出いたしました。要望書を提出後も、Jリーグ関係皆様と協議を重ねて参りました。この度、Jリーグ実行委員会、理事会、その前段の事務局の判断があり、要望書に対する回答が来ましたので、まずご説明させていただきます。
以下、Jリーグの回答(要約)
1.Jリーグ基準を満たさないスタジアムでの開催は認められない。
2.Jリーグ基準を満たすことが予定されているスタジアムでの試合開催は認める可能性がある。
3.「満たすことが予定されている」とは、予算的裏付けや整備の進捗具合のことをいう。
4.チュウブYAJINスタジアムについては、現時点で予算的裏付け、整備進捗ともに不十分である。
5.Jリーグ基準を満たすスタジアムの実現は、リーグとしても望むところであり、それが実現するための協力は惜しまない。
【クラブのコメント】
クラブとしては、Jリーグ基準実現に向けて引き続き努力を続けて参ります。12月9日の完成記念試合、2月24日のガンバ大阪戦とそれぞれ多くの方にご来場をいただき、集客への手応えを感じた一方で、安全面・施設面での課題も実感いたしました。現段階では整備進捗が十分と言えず、J2リーグ公式戦開催決定に至りませんでした。ご支援ご協力頂いている皆様のご期待の大きさを感じており、それに添える結果となっておりませず大変申し訳なく、お詫び申し上げます。
一日も早く、J公式戦が実現するよう整備計画を進めることが皆様のご期待ご支援に添うことと考え、段階的整備のスピードをあげて、公式戦開催に向けて力いっぱい努力をしたいと思っております。
5月17日、10月6日、11月10日の3試合は会場未定として発表し、チュウブYAJINスタジアムでの開催に向けて調整を進めておりましたが、5月17日のモンテディオ山形戦については、とりぎんバードスタジアムでの開催に変更をいたします。10月6日、11月10日の試合に関しては、日程の最終発表が8月に予定されておりますので、それまでに可能な限りの整備を進めてまいります。結果については、8月の日程発表に併せて再度皆様にご報告をさせていただきます。
また、Jリーグの公式戦ではございませんが、9月上旬の天皇杯2回戦の試合を是非チュウブYAJINスタジアムで開催したいと考えております。天皇杯については、Jリーグ基準を満たしていないスタジアムでの開催もされていますので、鳥取県サッカー協会様と相談し開催に向けて取り組んでまいりたいと思います。
■ 施設整備について
Jリーグ基準を満たす施設整備計画を進めております。今後もJリーグ担当者の方の指導を仰ぎながら進めてまいります。
現状をJリーグ基準に照らし合わせ大きく分けると「諸室」「席数」「照明」が問題となっております。
「諸室」では、特にメディア関連の部屋が足りていません。現在はクラブハウスで代用していますが、部屋数や広さともに足りていません。また、たくさんの来場者皆様に対応出来るだけのトイレの数が大きく足りていません。
「席数」については、J1基準ですと15,000名以上、J2基準ですと10,000名以上となっておりますが、少なくとも10,000席の個席が必要となっております。現状では、メインスタンド・バックスタンドの個席を併せても約3,200席となっております。整備後の最終的なキャパシティとしては、メインスタンドとゴール裏を増設・個席化することで、J2基準を満たす10,222名収容のスタジアムを計画しております。
「照明」については、ピッチのどのポイントでも1,500ルクスで照らすことができる照明がなければなりません。
その他、整備段階として諸々ございますが、優先順位としては、「諸室」「客席」「照明」の順に整備して行きたいと計画しております。
以上