柱谷哲二監督就任会見のご報告
いつもガイナーレ鳥取にご声援賜り誠にありがとうございます。
1月13日(水)チュウブYAJINスタジアムクラブハウスにおきまして、柱谷哲二監督の就任会見を行いましたのでお知らせいたします。
写真左より塚野代表取締役、武田GKコーチ、柱谷監督、岡野取締役GM、坂田ヘッドコーチ、喜多強化部長
監督就任会見要旨
〈塚野代表取締役〉
皆様、少し遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。今日はたくさんの方にお集まりいただき、監督会見が開かれることを大変嬉しく思っております。
本日は監督就任会見、その後に2016スローガン、チームスタッフの新体制発表ということで行わせていただきます。
最初に新監督発表ということでございますが、左にお座りの柱谷哲二監督に今シーズンお任せすることになりました。私から説明するまでもなく、本当にこの20年、30年の日本のサッカー界を最前線で引っ張っていらっしゃった方でございます。一応私も昔サッカーをやっておりまして、年は今45なんですけれども、柱谷さんのプレーを本当に手に汗握って観ていたのを昨日の事のように思い出します。また、このクラブに長らく携わらせていただいている立場からしますと、当時SC鳥取、中国リーグ・県リーグでやっておりました今そのクラブに柱谷さんのような素晴らしい方に来ていただけるようになりました事を本当に嬉しく思っております。
柱谷さんにおんぶに抱っこではなく、私も監督に負けない熱いエネルギーを持って今シーズン、チームと共に戦っていきたいと思っております。
柱谷さん就任の経緯については後ほどGM岡野の方から詳しくあると思いますが、本当に嬉しく思っておりますし、皆様と一緒に戦いたいという気持ちでいっぱいでございます。ありがとうございます。
〈岡野取締役GM〉
みなさん、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。本日はお集まりいただき、ありがとうございます。柱谷哲二さんに来ていただいて本当に嬉しく思います。
僕が初めて日本代表に入った時に、柱谷さんがキャプテンで、いろんな事を教えていただきました。その後に浦和レッズでコーチをされている時にも、その時は浦和レッズがずっと優勝している時で、長谷部や田中達也・・個性あふれるチームを押さえていただいたのが柱谷監督でして、みんなが尊敬している人ですし、選手がみんな柱谷さんに言われたらすいません!という感じになっていました。そういう姿をずっとそばで見させていただいて、ある時お会いした機会に是非ガイナーレに来てくださいと言いましたら、「お前、俺を誘うようになったか」と言われましたが(笑)その後お返事をいただきまして本当にありがたく思っております。
僕は柱谷さんから、勝つことの難しさをたくさん教わりました。それを監督からガイナーレ鳥取へ教えていただければいいなと思いますし、目標のJ2へ上がるということを、一緒にお仕事させていただける事大変嬉しく思います。目標に向かって僕も今まで以上に、また頑張りたいと思いますのでよろしくお願いします。
〈喜多強化部長〉
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。具体的に僕は選手の補強というところで力を入れており、2014年はJ3で戦い、その時はベテランと若手で補強した中で、上がれなかった。クラブのいろいろな事情もありましたけれども、昨年は若手を成長させるというところでチームを若返りというところから始めまして、その中で残念ながら数名の選手は旅立っていくという形にはなりましたが、昨年の試合を全試合振り返って、何が足りなかったのかを再度確認しまして、今年のメンバーは昨年のメンバーとプラスJリーグで経験のある選手を再度補強するというところに力を入れ、まずそのチームを成長させていく監督選びからGMと始めました。その中で岡野GMと柱谷さんに監督をしていただくことに決め、GMと主任の吉野と選手を探し、まだ人数は少ないですが、昨年は13名くらいのスタートで、みなさんも不安になったのではないかと思いますが、ある程度主となる戦えるメンバーは揃ったかなと思っております。
具体的なサッカーについては監督からお話があると思いますが、やはり今離れていっているサポーターも再度ガイナーレの方に向いていただく。楽しいサッカーをこのクラブから発信できればと思いますので今年もよろしくお願いいたします。
〈柱谷哲二監督〉
鳥取のみなさん、柱谷哲二です。ガイナーレ鳥取の今年度の監督をさせてもらいます。やる以上は必ずJ2昇格を目指して頑張りたいと思いますので応援して下さい。
よろしくお願いいたします。あとは質疑応答でやらせてもらえればと思います。
【質疑応答】
Q.監督就任に際して鳥取で指揮を執ろうと思った最終的な決め手は?
岡野GMのハートです。彼の熱い心が僕の心を動かしました。
『昇格するために柱谷さんの力を貸してください。』『今年勝負したいんだ』『ぜひ来てもらいたい』という気持ちと言葉に対して感じた部分が大きかったと思います。昔から岡野GMの事はよく知っていますから、岡野GMの人柄であったり。そういうものを長い付き合いの中で私は知っていますから、その中で、ああ、これは本気なんだな。というのをすごく感じました。
その心に打たれて。そして(GMとして)自分自身が鳥取を強くしたいんだという言葉を聞いた時に、その気持ちが湧いてきました。その気持ちと気持ちがしっかりと通じたので受けることにしました。
Q.鳥取のチームに対するイメージ・ご存知であったチームカラーは?
ガイナーレに関しては何度かJ2の時に対戦させてもらっていて、とても元気のいい素直なサッカー、シンプルなサッカーをするなというのは感じました。そしてお客様の反応はすばらしいものがあるんだな。鳥取の人はサッカーが好きなんだなあ。とすごく感じて、アウェイでやっていました。それが印象です。
Q.目指すサッカー像、どんなチームを作りたい?
いつでも僕が言うことは、サッカーはシンプルにやりたい。その中でかっこいいプレーやびっくりするプレーは二の次にして、人の心を動かすには、必死になってやらないと。サッカーというのは。その中でプロの世界で勝負は決まっていく。本当にやりきってもらいたい。その中で素晴らしい煌めきのプレーをしてもらって。
だから基本・ベースになるものは走って、終わったら足がつるくらいまでやって、一生懸命さ。その中での上手さ、華麗さっていうのが僕の目指しているものなので。やり切りましょうと。それがやっぱり人の心を動かすから。だからそのサッカーを選手達に植えつけて、ぜひ戦うサッカーができればなと思います。
Q現状今の戦力を踏まえての戦術は
自分自身が目指すのは攻撃的なサッカーです。点を取っていきたい。3点を目指して取りに行きたい。点を取らないとお客さんに喜んでもらえないんで。その中でいかに攻めるか。相手によっては速攻もあるだろうし、遅攻もあるだろうし、それを考えられる、コントロール出来るチームをつくっていければと思います。
Qこれまでのサッカー人生、選手・コーチ・監督の経験の中で振り返ってみて指導者としてここをこうすればよかった、逆にガイナーレでこういう指導をしたいなというものは?
常に勉強でした。それは今後も変わらないと思います。サッカーを本当に突きとめてていって、いいものは何かと探して、選手に伝えて、そしてどうやって勝つか、どうやって上手くなるか・・ということは今も前も全然変わりないです。
選手達に僕が常に言うのは、常に努力してもらいたい。そうしないとチームは強くならない。個が上がっていかない限りはチーム力は絶対に上がらない。監督の、コーチの力には限りがある。結局やるのは選手だから。その選手がどれだけ我々が言っていることを吸収して、やってくれるか。そこに対してはどんどんどんどん自分の中でやってきたつもりです。それはこれからも変わりません。
Q若手を成長させることに定評があるが、若手の多いクラブでどう若手を成長させていくという思いがあるか
ある程度私の要望でベテランを獲ってもらいました。若手だけではなかなか育たないんですね。たまたま水戸で塩谷だったり、フランクだったりは、鈴木隆行という素晴らしいベテランがいました。ワールドカップに出て、色んな事を経験して、そして身近にああだこうだって喋ってくれる兄貴分みたいな。
やはり若い選手が育っていくためにはそういう人と一緒にサッカーをするっていうことが僕の中では必要だと思っています。私自身も日産時代は木村和司、金田喜稔っていう素晴らしい人から教わりました。ヴェルディに移っても当然ラモス瑠偉っていう素晴らしい人と一緒にサッカーすることができました。
どんどんどんどん吸収することによって、コーチが言ってる以上のものが選手に与えられます。ですから、今シーズンガイナーレの若い選手は私の指導、そしてその中でプラスαベテラン、中堅どころのキャリアを積んだ選手達の指導ってものをぜひ吸収して欲しい。そうしたら若い選手は必ず伸びると思います。その素質がある選手を喜多強化部長は揃えてくれたと思っています。
そうですね?(笑)
〈喜多部長〉「はい」
Q今シーズン改めて意気込みを
はい。昇格するためにきました。
Qわくわくしていますか?
補強のところでスタッフのみんなが本当に頑張ってくれて、その分責任感も出てきて、責任のある仕事ができるというのはとても幸せなことだと思っています。チャレンジ出来るのはとても幸せなこと。やりがいを感じています。ドキドキわくわくしています。今。
QJ3カテゴリは初めてだが、戦い方などプランは?
ビデオをある程度チェックしましたが、昨年と今年ではまた違うと思います。レベルが上がると思います。私が4年半J2でやってきた時も、毎年毎年上がるんですね。レベルが。なぜかというと、J1でうまくいかなかった選手がどんどん下のカテゴリに入ってくる。今回も同じように、J1、J2の選手、経験を積んだ選手がJ3に入ってきている。とても難しいシーズンになると思います。
毎年レベルが上がるというのは日本サッカー界においてはとても良いことです。その中で、どうやって勝っていくか。自分の中で今あるんですけれども、もうひと押しふた押し選手が欲しいとは言ってるので、そこが完了した時にもう一度しっかりと戦力分析し直して一番勝つ方法を考えたいと思います。
Q具体的に昇格のための勝点など
ここがボーダーだというよりも、やっぱり1試合1試合大事にして勝っていくことがゴールにはつながると思います。最後は1位通過を目指してやっていきたいと思っています。
Q得点は1試合3点を目指すとのこと。失点は?
1試合1点以下です。優勝するチームというのは守備が安定している。面白いサッカーと優勝するのはまた違うと思うので、しっかりとその辺のバランスを取って。1点はしょうがないな、と僕はいつも選手に言うんですね。スーパーゴールもあるし、防ぎきれないゴールってあるので、1点はしょうがない。でも2点はだめだよと。オフェンスにも0点はダメだよね、1点じゃ寂しいよね、2-1よりも3-1のほうがが面白くない?っていうね、2-1で勝っていて、残り15分。時間稼ぎするんじゃなくて3点目取りに行こうよっていう。常に2点差つけようよ。そうしたらお客さんは、あ!まだ攻めて、まだ面白いじゃないか。と。そういうゲームをしたいなと思っています。ただ、当然戦術的に守りに入ることもあります。勝つことがベストなので。
Q新加入はベテランも多いが期待することは
チームを勝つ方向に導いてもらいたい。そしてあまり後輩のことは気にするなと。自分の仕事をしてもらいたい。黙ってても、後輩たちは盗むものでもあるしね。プレーを。あとはフィジカル的なところでしっかり整えてくれればなと。確かに経験はいっぱい積んでますけど、僕が常に言っているのは、年齢は関係ないから。成長できることは必ずあるから。スピードはなくなるかもしれないけど、もっと頭の回転を早くすればいいんだよ。と。だから、ベテランだからもうこれで終わり、という人を僕は呼んでいません。これからまだ上に行きたい。もっとうまくなりたい。そういう選手に来てもらいます。選手もそういう選手だからこそ声をかけました。
QJ2昇格を使命とする中で、監督が考えるキーマン、キープレイヤーは
キーマンというより、トータルサッカーを考えているので、誰が、1人がどうこうというよりも、みんなで向かっていければなと思っています。誰がリーダーというよりも自然に出てくるものだと思うし、僕が指名してお前がリーダーだから頑張れじゃなくて、俺がやってやるぞっていうね。ですからまだキャプテンに関してはまだ考えてもないし、これからトレーニングを見て、自分がずっとキャプテンをやってきた中で、自分自身がこいつがいいんじゃないかっていうのを決めていきたいと思うし、決まった時にそいつがリーダーとしてやっていってもらいたいなと思っています。
Qファン・サポーターへメッセージを
岡野GMが僕に言ったのは「昇格」ということだけだったので、昇格するためには我々現場の力はもちろんで、最大限に出していきます。プラスアルファどうしても必要なのがファンの声、サポーターの後押しなんですね。
我々にとって大事な選手。怪我をさせないように、その中でいいファイトさせて、勝利を勝ち取って、それは一戦一戦変わらない気持ちでやっていきたいと思います。一戦一戦無駄にしないようにベストを出していきますから、皆さんにぜひ競技場に来て、観てもらって。大きな声援を。選手達、必ずフニャってなる時があるんです。それを支えてもらえるのがサポーターの力、ファンの力だと思っています。
ぜひ一緒に勝利を掴んでですね、昇格を喜び合うことができればと思っています。我々はそのためにベストを尽くします。よろしくお願いします。